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高血圧症


日本人には非常に馴染みの深い病気で、70歳以上になると70%以上の人が高血圧と言われています。血圧は心臓から押し出される血液の量と、それを受け取る血管の太さや柔らかさによって決まりますから、血液の量が多いと、また血管が収縮したり、硬く細くなると血圧が上がります。
 9割の人は「本態性高血圧」というタイプで、塩分の取りすぎや過食などの生活習慣・環境要因が加わって起こります。残り1割の人の高血圧には何らかの原因があり「二次性高血圧」と言います。二次性高血圧の場合、腎臓や副腎、内分泌(ホルモン)に異常がありますから、原因の病気を治療すると血圧が下がります。
 高血圧はよっぽどでないと症状がありません。高血圧の影響は弱く細い血管に現れやすいため、脳や眼、腎臓などに無症状のまま障害が起こります。この状態が長く続くと脳卒中や心筋梗塞、動脈瘤破裂など生命を脅かす重い病気につながります。
 血圧は刻々と変化していますから、運動やストレスなどによる一時的な上昇を過剰に心配する必要はありません。そういう意味で、病院の診察室での血圧よりも、自宅で安定した気分の時の血圧の方が重要です。診察室血圧で140/90mmHgが、家庭血圧で135/85mmHgが基準ですが、心臓病、脳卒中、糖尿病や腎臓病など血圧により注意を要する病気があると、さらに低い基準値が設定されます( 診察室で130/80mmHg未満)。
 治療は塩分制限や体重の減量、運動が基本ですが、十分に血圧が下がらない場合には「降圧薬(血圧を下げる内服薬)」での調整を行います。降圧薬には「血管をリラックスさせる薬」「血圧を上げる命令を押さえる薬」「水分や塩分を外に出す薬」「心臓を休ませる薬」など特徴によりいくつかのグループに分けられます。場合によってはこれらを組み合わせることで良い効果が得られます。
 高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも言われます。単に「長生きする」以外に、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など生活への支障が大きな病気を避けることはとても重要です。「血圧の下がりすぎ」を心配する患者さんも多く見られますが、最近の研究では血圧は低いほど長生きするという結果が出ています。
 外来ではしばしば、『どうせ飲むなら脳卒中が予防できる薬の量を』と説明しています。お薬の変更や追加をためらう患者さんも多いですが、せっかく飲むなら病気(脳卒中や心臓病、腎臓病)をしっかり予防できる目標を達成したいですよね。もう一点、言うまでもないですが、決して「薬の飲み忘れ」がないように気をつけましょう。


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